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4日間のこと

              いつまでも忘れたくないので。

木曜日(18日)の朝から寝込んでしまったジェシー。
私は獣医さんへ行く気はなかったんだけど、金曜日の夕方になってりょうが「やっぱり行ったほうがいい。」と電話をしてきた。
いつもの獣医さんへ電話を入れると、「すぐに来てください。」と言われ向かった。
獣医さんへ着いたのは、5時半をまわっていた。
すぐに診てくれたけど、すでに先生の説明の中には、「安楽死」を匂わせるような言葉があった。
6時半で終了のその病院で出来ることは、血液検査で情報を得ることと、水分補給の点滴だけと言われた。
とにかく"今できる事"をすべてしてもらい、検査の結果を待った。

赤血球の数が激減しているとか、インシュリンが分泌されてないとか、あれも悪いこれも悪いという結果だった。
「この血液検査の結果だけでは"どこが悪い"と判断は出来ないので、超音波を撮ったり・・・いえ、まず輸血をしなくてはいけないでしょう。そのためには、もうこの病院は閉まってしまうので、emergencyへ行ってもらいます。」
「今のジェシーの状態を見ると、非常に悪いです。選択肢はふたつ。emergencyで輸血と検査をしてもらうか、もしくは安楽死です。」
私たちはすぐにemergencyの先生に連絡を取ってもらい、ジェシーを連れて行くことにした。

emergencyでは、輸血をする前にレントゲンを撮ることになり、またその結果を待った。
結果は・・・「腫瘍がありますね。おそらくガンでしょう。かなり大きくなってます。それも一ヶ所ではないですね。」
「詳しい検査と治療はここロンドンでは出来ないので、ゲルフ(1時間半ほどハイウェイを行く)へ行って、専門病院ですることになります。ただ犬の状態がよくないので、まず輸血で状態を安定させなくてはいけません。そのためには数日の入院が必要です。」
「今は昔のように医者が「安楽死」を決定するのではなく、どのように最期を迎えるかは飼い主さんの気持ちしだいです。ただこの犬の場合、苦しい最期となるかもしれませんね。」
「家で看取りたいです。」と言うのが精一杯でした。
「では、点滴のために入れた針はそのままにしておきますね。もし苦しみがひどくなって「安楽死」することになった場合のために。すでに血管が非常に細くなってしまっているので、この針を刺すのも大変だったようですよ。でも、もしこのまま月曜日まで持ってくれたら、針をはずしてもらってくださいね、炎症を起こしてしまうので。」
こうしてジェシーを家に連れて帰ったのは、夜の11時を過ぎていた。
その時もまだジェシーが苦しんでいるとは思っていなかった。

その夜は水分補給が効いたのか、一度も起きずに寝てくれた。
しかし土曜日の昼頃から、たびたび顔を上げたり、時には起き上がったりするようになった。
私たちはこれをよい兆候だと思っていたのだけれど、後で聞いた先生の話しでは、「苦しいゆえに起き上がる。」のだそうだ。
土曜日の夜中は最悪だった。目は見開いたままだったし(これも苦しいが故らしい)、何度も起きあがるので、水を含ませたりトイレをさせたり、時には抱いて目を閉じるのを待った。
日曜日、私たちはジェシーは良くなっているんじゃないかと勘違いしたままだったので、いつもの病院で栄養補給が出来ないか相談することにした。
emergencyから連絡を受けていた先生は「きょうは何をしてほしいの?」という感じだったけど、何とか私たちの話しをわかってくれて、その日は抗生物質と嘔吐予防と痛み止め(モルフィネ)を打ってくれた。
そして翌日は一日かけて栄養剤を注入すると言うことになった。
でもその日先生から苦しいがゆえに起き上がると言うことを聞かされた私は、安楽死という最期を考え始めた。

夕方りょうと話した。
私は「もう楽にさせてあげたい。」と言った。
でもりょうは「ジェシーが苦しんでるなんてなぜわかるんだ。」と言い続けた。
私の説明でジェシーが苦しんでいるとわかってきたりょうだったけど、安楽死には踏み切れずにいた。
でも夜になって、「明日の朝行って、先生に言おう。」と言った。
ずっと下で私と寝ていたジェシーだったけど、その夜はいつものようにみんなと2階で寝た。
静かな静かな夜だった。

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Comments

過去の日記をもう一度最初から
読みました。
やっぱり、ジェシーちゃんは幸せだったって
思う。あやさんを励ますとか慰めるとかじゃなく
そう思う。
ジェシーちゃんのことは忘れないし
忘れられない。
ジェシーちゃんに会いたくなったら
また、過去の日記読ませていただきます。
ジェシーちゃんには泣き虫おばさんって
呆れられるかもしれないけど。

何度読んでも涙が止まりません。
あやさんが下された決断は、とても尊いものだと思います。
ジェシーちゃんは本当に幸せなワンコですね。
天国から「ありがとう」って言ってると思います。
涙が止まらないので、落ち着いたらまたきます。

あやさん

ジェーシーちゃんのこと楽にさせてあげたんですね。
その選択を目の前にしたら、わたしも選べるかわからないけれど、
苦しんでいる姿つらいですよね。
ジェーシーちゃんもつらかったと思います。
楽にしてあげる決断をしたあやさんは、えらかったと思う。

最後に看取ってあげるのも、飼い主の大切な任務なんですね。

*あまり表現力がないので、活字にするとあやさんに
うまく伝わるか心配だったので、コメントを控えようかとも
考えましたが、声をかけたくて、コメントさせてもらいました。

はじめまして。コメントから遊びにきました。
そうですよね。いつまでも忘れたくないですよね。
いつかお別れが来るってわかっていることなんだけど、
なんでこんなにこんなに悲しいんでしょう?
私が思うに安楽死をえらぶも、えらばないも、
お星様になるのはその子の運命なんだと思っています。
自分にはどうすることもできない何か大きなものに
生きているものはうごかされてるのかなって思いました。

ごんじいは病院に行ったとき貧血がひどくて、
輸血もできると言われました。
輸血をすると少しは長く生きられるけど、
血液を作る機能がもうだめなので自分で血液を作れない。
ということはずっと輸血をしつづけなければならない。
やっぱりごんじいは最後の2日位はずっとはぁはぁして、
目をあけて寝てるのか、起きてるのかわからない状態でした。もしかしたらほんのちょっとの確率でも輸血をしたら治った
かもしれない。
でも、このままの状態でもう少しだけ長く生きるのは
かわいそうな気がして、
吐き気をとめる点滴だけしてもらって、
あとは自然にまかせることにしました。
これも一種の安楽死なのかなって思いながら。。。

きっと今頃ジェシーちゃん、
ごんじいと一緒に遊んでいますよ~。
ごんじい女の子大好きなので(^^)

>kanonさん、
ジェシーに会いたくなったら、過去の日記を読んでいただけるんですね・・・感激しました。
こうして日記を書いてきて、ほんとによかったと思います。
最期はつらい選択だったけど、幸せだった15年間が消えてしまうわけではないのですものね。
もうずっと以前からお友だちだったように思い出してもらえて、ジェシーも喜んでいると思います。

>mikipooさん、
正直なところ、自分がこういう選択(「安楽死」)をするとは、まったく考えていませんでした。
りょうも同じだったと思います。
もう少し早く決断してあげた方がよかったかもしれないと言う思いが、ずっと"しこり"として残っています。
でも、それは無理に取り除く必要のない"しこり"だと思います。

ジェシーのために涙してもらえて、空の向こうでmikipooさんにも「ありがとう」って言ってると思います。

>white-weissさん、ありがとう。
コメントうれしかったです。
ちゃんとお気持ち伝わってきます。

もう年寄りだった犬たちと生活しながら、最期を看取る覚悟をしておかなければと何度も考えていました。
でも、実際にはそれは難しいことだったし、もし「覚悟」をしていてもあのつらさや苦しさを和らげることにはならなかったと思います。
去年愛犬のゴールデンを亡くした友人が、「最期を看取ってはじめて、犬を飼っていたと言える」と言っていました。
それが"責任を持つ"ということなんでしょうね。

>うめ☆ごん☆こうめさん、
来て頂いてありがとうございます。
はじめてのコメントで、「因縁を感じる」なんて書いて失礼しました。
送信してから、なんだかとても恥ずかしかったです。

》お星様になるのはその子の運命なんだと思っています。
まったく同感です。
私もいつも「最期は犬自身が決めるんだ。」と思い続けてきました。
でも今回は「安楽死」の選択をもう少し早くしてあげれば、こんなに苦しまなかっただろうにという思いがあります。
でも、それは少しでも長く一緒にいたいと言う私たちの願いをジェシーが聞いてくれたからだと今は思っています。

ごんじいさんもジェシーももうすっかり足がよくなって、一緒に走り回ってるでしょうね。
ふたりで飼い主自慢してるかな?

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